歴史能力検定

受験者の声

歴検日本史大博士・歴検世界史大博士

プロフィール
2006年 1級世界史合格
2007年 1級世界史合格
2008年 1級世界史合格
2009年 1級日本史合格 1級世界史合格
2010年 1級日本史合格 1級世界史合格
2011年 1級日本史合格 1級世界史合格
2012年 1級日本史合格 1級世界史合格
2013年 1級日本史合格 1級世界史合格
2014年 1級日本史合格 1級世界史合格
2015年 1級日本史合格 1級世界史合格
2016年 1級日本史合格 1級世界史合格
2017年 1級日本史合格 1級世界史合格
2018年 1級日本史合格 1級世界史合格
2019年 1級日本史合格 1級世界史合格
2020年 1級日本史合格 1級世界史合格
2021年 1級日本史合格 1級世界史合格
2022年 1級日本史合格 1級世界史合格

歴検日本史大博士・歴検世界史大博士 木島 基 さんの声

●コメント(2022年度「歴検授賞式」 特別講演より)
私が歴検を初めて知ったのは2004年のことです。もともと世界史が得意だったこともあり2006年から「世界史1級」を受け始め、2008年まで3回合格しました。日本史にはあまり興味はありませんでしたが、翌年に世界史修士の授賞式に参加させて頂いた際に、他の受賞者から「日本人なら日本史もちゃんと勉強すべき」と言われ、大いに反省しました。それまで日本史を系統的に勉強したことはありませんでしたが、一念発起して日本史の勉強も始め、2009年から「日本史1級」に13回連続で合格、「世界史1級」は2006年より16回連続で合格しております。

●「歴史能力検定」勉強法
私の行っている歴史の勉強法ですが、大きく2つに分けてお話したいと思います。
1つ目は、「1級に合格するための勉強法」についてです。

私は毎年11月の試験に向けて8月末に勉強を始めます。
使用する資料は、教科書として山川出版社の『詳説日本史研究』と『詳説世界史研究』。
資料集として同じく山川出版社の『詳説日本史図録』、帝国書院の『最新世界史図説タペストリー』を、ほか地図帳として帝国書院の『地歴高等地図』を使用しています。
上に挙げた教材を用いつつ大学入試用の問題集(日本史・世界史各2冊ずつ)を解き、最後に1級の過去問を解きます。私が1級合格のために行っている勉強は以上です。

次に二つ目の勉強法についてですが、これはある出来事がきっかけになりました。
私が受験を始めた当初は、世界史1級が思ったより簡単で物足りなく感じていたのですが、2008年の試験が血の気が引くぐらいの難問だったのです。
その年は100点満点中、52点で合格にもかかわらず合格率8.2%という結果でした(私は53点で辛くも合格しました)。それ以来、「通り一遍の勉強では知識が頭打ちになってしまい、難問に対応できないのではないか」と思うようになり、更に深く歴史を勉強することにしました。
それが二つ目の話、「歴史を深堀りするための勉強法」です。

まず世界史と日本史の全集を読むことから始めました。
中央公論新社の『世界の歴史』全30巻、講談社学術文庫の『日本の歴史』全26巻を約1年かけて読み、これで自分の歴史に関してのバックボーンができました。
次に世界史を勉強する際に特に言えることですが、地域によっては教科書の記載が少ないことがあります。例えばウクライナやベトナム、ほかアフリカ・中南米・オーストラリアなどです。
私はこの様な地域の歴史を勉強するために新書を活用しています。
新書では専門家が各分野に関して平易に解説しているので、興味のあるテーマを読んで知識を蓄積するようにしています。
ほか、ラルース(フランス人)*1の『世界史人物百科』*2も活用しています。
当たり前のことですが、日本人が見るフランス人と、フランス人が見るフランス人はまったく違います。
この本ではルイ14世、ナポレオン1世、ナポレオン3世、ド・ゴールなどフランス人に対する記述が充実しており、異なった視点から知識を深めることができます(逆に日本人に対しての記載は淡白な印象を受けます)。

さらに重要なポイントとして「歴史を勉強するのに『歴史の勉強だけ』はありえない」ということを申し上げておきます。まず地理を把握することが重要です。
私の場合は、世界197ヶ国の場所・首都を覚えるようにしており、ほかアメリカ合衆国50州の場所・州都、中国の台湾を除く22省の場所・省都も頭に入れるようにしております。
知識を整理するため、眠れない時など頭の中で世界一周をすることもあります。
歴史を勉強するのに地理も大切ですが、さらに私が普段気を付けているのは、もっと広く、哲学・宗教・絵画・建築に至るまで学ぶことです。建築や絵画について出題されることもありますし。
そしてなにより、これらについて学ぶことは、人間の幅を広げることにつながります。

私は普段内科医として勤務しており、仕事柄年上の方を相手にすることが多くなります。
その中で、「人生経験の豊富な年長者に対して、自分の考えを伝えて理解してもらうには、医学の専門知識だけでは不十分であり、教養を高め人間の幅を広げることも重要である」という信念を持つに至りました。そのため普段から「論語」「菜根譚」「孫子」「自省録」「学問のすすめ」なども読み、学びに努めております。

歴検修士・博士・大博士を目指す方も自分なりの勉強方法を見つけてもらえればと思います。
その際に本日の話がお役に立てば何よりです。

*1 ピエール・ラルース。フランスの百科事典編纂者。

*2 『ラルース 図説世界史人物事典』シリーズ。全5巻。
フランス語版はラルース(出版社)刊。日本語版は原書房刊。

歴検日本史大博士・歴検世界史大博士

プロフィール
1999年 1級日本史合格
2000年 1級世界史合格
2001年 1級日本史合格 1級世界史合格
2002年 1級日本史合格 1級世界史合格
2003年 1級日本史合格 1級世界史合格
2004年 1級日本史合格 1級世界史合格
2006年 1級日本史合格 1級世界史合格
2007年 1級日本史合格
2008年 1級日本史合格 1級世界史合格
2009年 1級日本史合格
2010年 1級日本史合格
2011年 1級日本史合格
2012年 1級日本史合格 1級世界史合格
2013年 1級日本史合格
2014年 1級世界史合格
2016年 1級日本史合格 1級世界史合格
2017年 1級日本史合格 1級世界史合格
2018年 1級日本史合格
2019年 1級日本史合格
2020年 1級日本史合格
2021年 1級日本史合格
2022年 1級世界史合格

歴検日本史大博士・歴検世界史大博士 桜井 云孟 さんの声

●コメント
私は歴史能力検定(歴検)の初回から毎年受験してきました。
級別になってからは1級日本史・1級世界史を受け続けてきました。
「学問に王道なし」と言われるように歴史を学ぶのにも真摯に知識を吸収し蓄積して、常にアウトプット出来るよう心がけています。

●「歴史能力検定」勉強法
私は歴史を専門とする学者等ではないので、楽しく自分なりのやり方で勉強しています。
「日本史」も「世界史」の中の1つとして考えており、特に区分けするようなことはしていません。
ただ、勉強法としては「T型勉強法」と自分で名づけていますが、「世界史」は横に広く浅く、「日本史」は縦に深く勉強する事を心がけています。

●T型勉強法

T型勉強法

歴史は「天地人」即ち「時間」と「空間」と「人間」との関わり合いで成り立っており、特に空間(地理)と人間に興味をもち、座右には「年表」と「歴史地理」を置き、常に確認して知識の定着につとめるようにしています。
「歴史」には木で言う幹の部分の知識が必要で、教科書や参考書は読みつくす。その上、テレビでの歴史講座や放送大学の歴史関連の大学講座をビデオで撮って勉強する。
私は「世界史」関連で購読しているのは新書版で中公新書「物語イギリスの歴史(上下巻)」「物語イタリアの歴史」・・・の各国の歴史の概説書で、特に君主国等は国王の系図や関連する地理等はノートに自分で書いて、知識の定着を計っています。
「日本史」関連は、教育社の「歴史新書<日本史>」を購読しています。特に歴史を勉強する時、中国関係では難しい漢字は書けるように練習する。例えば、人名で「斉民要術」の著者 "賈思勰(かしきょう)" や唐などの中国王朝がとった異民族への統治策 "羈縻政策(きびせいさく)" など。
また、歴史名称の現地での呼び方、例えばイスラム世界での特徴的な寄進制度「ワクフ」等々を書ける様にしておく事が肝要です。

私が大学受験時から今日まで継続して購読し、実際に解答してきたのが旺文社の「全国大学入試問題正解 世界史」「全国大学入試問題正解 日本史」の二冊です。当然に答えが分からなかったり誤ったものはありますが、それらは調べなおしてその関連事項を自分のスマホの「メモ」に記入して常に見るように心がけています。
また、国公立系の大学の字数制限の論述問題があります。自分でその制限内で書いてみて回答と見比べ内容・表現方法も参考にします。
永年2冊を解答してみて、作問者が世の中の動きに敏感で、それに関連する問題をつくっているのがわかります。例えば、2021年度版ではコロナの世界的流行で「感染症の歴史」を出してきた大学がありました。また、2022年度版では慶応大学と同志社大学の東西の大学で、無頼派の坂口安吾をとりあげているが、その出題意図などを考えるのも楽しみの一つです。

要は、歴検の試験は出題者の作問意図に的確にアウトプット出来たか。その年の受検した級の合格点に達したかどうかを確認する場と考えています。
そして私としては、毎年の歴検に対して「90点の高得点をとるよりも、継続して合格基準点の60点以上をとり続ける」ことを目指しています。

最後に1級を受験する人に参考になるのではないかと思い、下記の本を推奨いたします。

「大学入試問題で読み解く「超」世界史・日本史」 片山杜秀(文春新書)
「なぜ、地形と地理がわかると世界史がこんなに面白くなるのか」 関真興(洋泉社)
「中国と日本の歴史地図」 武光誠(ベスト新書)
「やりなおし高校世界史―考えるための入試問題8問」津野田 興一(ちくま新書)
「日本史の考え方 河合塾イシカワの東大合格講座!」石川 晶康(講談社新書)

歴検日本大史博士・歴検世界史博士

プロフィール
2001年 1級日本史合格
2002年 1級日本史合格
2003年 1級日本史合格
2004年 1級日本史合格
2005年 1級日本史合格
2006年 1級日本史合格
2007年 1級日本史合格
2008年 1級日本史合格
2009年 1級日本史合格
2010年 1級日本史合格
2012年 1級世界史合格
2013年 1級世界史合格
2018年 1級世界史合格
2019年 1級世界史合格
2020年 1級世界史合格

歴検日本史大博士・歴検世界史博士 吉田 健志 さんの声

●コメント
脱サラして日本史の予備校講師を始めて一年半くらいたった時、私は歴史が好きであるというのは錯覚で、実は現在・過去を含む全ての面白い人物、キャラクターの濃い人物が好きなだけなのだと気づきました。しかし、本当に正確に、ある時代の面白い人物、例えば、空海、勝海舟、坂本竜馬、高橋是清を理解しようとすると大変です。例えば、空海の言葉をたくさん調べるだけでは十分ではありません。弘法大師空海が発した言葉は、西暦800年前後の日本や留学先である中国(唐)の社会・政治・風土に包まれていた人物「空海」が発した言葉であることに注意しなければ誤った言葉の理解をしてしまいかねません。そのため、本当に知る、理解するというのは大変な作業ですが、そこから生まれてくる発見は非常に興味深いものがあります。

●これから受験する方
1級は高校などの学習範囲にとらわれない問題が出題されるとなっていますが、過去4年(2003~2006)の問題を分析してみますと、2004年、2006年の問題は、教科書の範囲で十分合格点に到達できる内容となっています。教科書範囲を逸脱している問題に対しては、教科書を隅々まで徹底的に読み込んだ後に難関大学の入試問題をたくさん解いたり、また、面白い話題や最新の話題などもたくさん盛り込んである概説書を読み込むことです。

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